三石玲子の経歴を掲載しました(2023年7月4日)


三石玲子(旧姓:番匠)

1953年1月16日(昭和28年)~ 2003年7月4日(平成15年)

 1953年1月16日(昭和28年)、父:新井吉衛、母:治子の次女として東京都世田谷区に生まれる(姉:田島容子(旧姓:新井)、弟:新井吉典)。長身を活かし、中学から大学までバスケットボールの選手として活躍。また、幼少時より家族の影響でヴァイオリンに親しみ、クラシック音楽への興味を培う。

 東京都立戸山高等学校を経て、東京大学文科三類に入学。1976年(昭和51年)、同大学文学部社会心理学科を卒業後、同級の三石周平と結婚。同年、株式会社三越に入社し、消費者の購買傾向などの市場調査を担当。フィールドマーケティング研究所を経て、1982年(昭和57年)に住友ビジネスコンサルティング(日本総研)に入社。当時、普及が急速に増大し始めたクレジットカードの戦略を担当、チームリーダーとして数々のコンサルティング業務を手がける。

 1992年(平成4年)に、M&M研究所とマーケットシステム研究所を設立。ビジネスアナリストとしての活動に加えて、サイバービジネスの研究にも多くの業績を残した。専門分野は詳細なデータを用いたマーケティング解析と、顧客の消費行動の分析であり、特に旧来型のビジネスモデルに、女性の消費者ニーズを加味する新しい視点が、多くの注目を集める。

 新タイプのマーケティング専門家として日経ネットビジネスの連載を始め、中小企業大学校(講師) 、農林水産省「IT戦略会議」委員、ネット関連の審査委員を歴任した。オンライン電子取引(EC)に精通したオピニオンリーダーとして、財団法人インターネット協会評議員を務め、マーケティング分析の先駆者ならではの辛口のIT/EC批評でも知られる。

 民間企業や経済団体での講演、各種のシンポジウムで活躍するが、2003年(平成15年)、心不全により急逝(享年50歳)。IT/ECに不慣れな世代にも分かりやすい論評に加え、生前のIT/EC分野における研究業績は、インターネット黎明期におけるIT評論の先駆者としてなお記憶される。

 主な著書に

マーケティングのためのカード戦略

これがプリペイドカードだ

火のないところに煙が見える

間違いだらけのネットビジネス - 90の 落とし穴

「IT革命」はどこへ消えた? - 「勝利の方程式」をつかめ!

中小・中堅企業のためのインターネットビジネス戦略

ネットビジネスで何ができますか? - ネットブームに流されないための辛口入門書

目の前の客を良いお客、リピート客に育てる法 - ロイヤルティ・マー ケティングの基礎知識』(←出版日時ごとに並べること)。

 共著に

ビジネスマンのモーツァルト

 訳書に

Eメールマーケティング - 顧客は価値ある情報を待っている』(出版日時ごとに並べること)

などがある。

 没後、EC研究会が、EC分野における多大な貢献を称えて贈る『三石玲子賞*』を新設した。

*(現在は廃止)